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はたらく図鑑

想像をアーティスティックに実現させる

「はたらく」にフューチャーしたオウンドメディア
Vol.6の今回は、冒険するクリエイティブカンパニー、株式会社ロフトワークの小島和人(ハモニズム)さん。

 

単なるデザイン会社ではなく、建築・アート・デザイン・テクノロジーを掛け合わせ、新しい価値を生み出し続ける“冒険するクリエイティブカンパニー”です。
では、「どうやってクリエイティブを実現しているのか」、ロフトワークで働いているハモニズムさんの「はたらく」を深彫りしていきます!

 


 

<話し手>
小島 和人(ハモニズム)

株式会社ロフトワーク プロデューサー

HP

 


 

 「クリエイティブな仕事って、どんな風に生まれるんだろう?」

 

プロデューサーとして、どのようにしてプロジェクトを組み立てているのでしょうか?

僕は、プロの素人だと思っています。

例えば、建築関係のプロの方は建築のことしか話せないじゃないですか。
僕は、広く浅くいろんなことを知っているので、話の中で思ってもみなかった違う領域のつながりが見えるんですよ。
なぜそれができるかというと、普段からいろんな領域の方のお話を聞いてみたり、あまり関わっていなかった業界の交流会に参加してみたりしているからです。

すると、予想外の繋がりが見えてくるんです。

 

 

「つながり」を組み立てるときのポイントはなんですか?

「自分たちがどうであるか」は変えずに、仮説は変化していくべきだと考えています。何か新しいことを始めるとき、私たちはまず仮説を立て、それをもとに組み立てていきます。
しかし、最初に立てた仮説は往々にして間違っているものです。

だからこそ、仮説は柔軟に変化していく必要があると思うんです。

そもそも、仮説を立てるのは「よりどころ」を作るためです。人は新しい一歩を踏み出すとき、不安や怖さを感じるもの。その不安を和らげ、前に進むための指針として仮説を立てるんです。

つながりを築くうえでも、この考え方は重要です。自分たちの軸やあり方は変えずに、状況に応じて仮説を修正していく柔軟さこそが、とても大切だと思います。

 

 

「プロデューサーとしてなにを大切にしていますか?

頭の中でプロジェクトを設計するときに、”多角的な視点で本質をみること”が大切だと思っています。例えば、自然です。水は空から降って山から川に流れて、いろいろなところをめぐっているじゃないですか。それって、山だけ見ていてもほかの川や海のことを知ることはできないと思うんですよ。プロジェクトを作るときも広い視野で組み立てていきます。

このときによく”アートの視点 ”を使います。

 

 

-”アートの視点”をもったプロデューサーとは?

一般的にアーティストは、社会的なメッセージを込めて作品を作ることが多いと思うんですけど、僕はそのアーティストならではの“見立て”が社会に役立つと考えています。
というのも、新しいことを生み出したい場合に、課題に対して真っ当に解決する方法が必ずしも適切ではないと思うんです。
僕はアーティストとして作品を売るという方法ではなく、一人のプロデューサーとしてアート思考を活かして、経営者や団体の代表らと新しいことを生み出しています。 

これは、僕自身が日々試しながらやっていることで、その実験自体が、僕の作品です。


▼取材の風景写真


▼アーティスティックなハモニズムさん


 

創造性を持つ人が集結した会社、ロフトワーク

 

株式会社ロフトワークってどんな会社なんでしょうか?

現在は多様なプロジェクトを手がけていますが、始まりは「世の中にたくさんいるユニークなクリエイター」がもっと社会と接続して活躍すると、もっと世界は豊かになる。と言うようなことを考えて実行している会社です。

最初はWEBデザインなどを手がける会社でしたが、「デザインリサーチ」という言葉が流行りだしたこともあり、事業の幅が広がりました。
デザインの力、つまりデザイナーやアーティストの考え方を取り入れるとより本質を見出せると気づけたんです。プロジェクトの中に、詩を書く方やダンサーなどいろいろなクリエイターを交えると、ロジックに彼らの世界観がプラスされる。これを魅力としたプロジェクトを得意としている会社です。

 

-個人で活動せずに、「株式会社ロフトワーク」で働く理由はなんですか?

「自由に考えてください」って難しくないですか?

例えば、「そこにあるペンで何か書いてください」といわれたら、一気にアイデアが浮かんでくるんですよ。
それは、使用してもいい物に条件ができたからです。
ある程度の「ルール」があるから、アイデアやスーパープレーが生まれると思うんです。ロフトワークは、僕の考え方やあり方をおもしろいと言ってくれる会社です。
さらに、ロフトワークの方針と僕の個人像がマッチしているなと思います。
だから、動きやすく、個人技を生かしながら楽しさが芽生えるんだと思います。

 

好きなことを形にできているんでしょうか?

それでいうと、半々ですかね(笑)
やっぱり仕事は仕事なので、相手の課題があって初めてやることが生まれてくるんですよ。
ただこれは駆け引きで、「Aをください」と言われたらAを用意するのが仕事だと思うんです。
でも僕は、アートをやってきたからこそ余計なことを言いたくなるんです(笑)
ネガティブに考えていたことをポジティブな思考に変えるような、そういうシーンでアートの視点を使っています。全く気付いていなかったことの見方を変えることで新しい価値を提供することができるんです。

 

あとがき

ハモニズムさんこと、小島和人さん。
株式会社ロフトワークでプロデューサーを務めるハモニズムさんは、興味をもってさまざまな業界の方々とのお話から知識を吸収し、自らが持つアーティスト思考を組み合わせ、おもしろいものを生み出し続けているんですね。
誰もがもつ専門的知識や好きな分野をプロデュースし、実現したい未来を創っているのです。
あなた自身も自分の可能性を信じて挑戦してみましょう。

ぜひ、たくさんの大人と話す機会に足を踏み出してみませんか?

  • 会社名株式会社ロフトワーク
  • 事業内容Web、コンテンツ、コミュニケーション、空間などのデザイン
  • 役職プロデューサー
  • 名前小島和人(ハモニズム)さん